米国向け産業機械の「実機検証報告書」 :全13頁
目次
Ⅰ、本検証の目的
Ⅱ、今回の検証に於ける適合性判断について適用した米国規格
Ⅲ、総括
Ⅳ、実機検証結果詳細と具体的対応(案)の提示
<本事例の結果と考察>
2010年3月実施の「実機検証報告書」を受けて当該機械メーカー殿は指摘全項目を対処し、アメリカ経由カナダ・ユーザー宛てに機械を出荷。
アメリカ・シカゴにて税関審査を受けたが、一切の指摘もなくカナダに移送しユーザー工場に据え付け。
カナダは規格適合審査では一番厳しい国で、州から委託された専門審査官による審査に合格し、その証として制御盤に「OK」シールが貼られる事で電源投入が許可される。
その様なカナダの審査でも一切の指摘もなく「OK」シールが貼られ、手直し費用の発生もなく、日程の遅れもなく最短の時間で電源投入が出来た事は出荷前の「実機検証」の成果と言える。
仮に「実機検証」をしないで出荷した場合、アメリカ、カナダの現地審査で「実機検証報告書」で指摘した現地規格不適合項目について、”機器等の交換”、”施工のやり直し”と言った指摘を受け、現地での人件費含めた莫大な費用(コラムー4掲載の実例参照)の発生と、操業開始遅れに依るユーザ-への損失に対するペナルティ-の支払いが想定され、当該機械メーカー殿は相当の費用損失と、企業イメージダウンに陥ったと思われる。